使用するミシンや道具

試験問題で使用するミシンは、職業用の直線縫いミシンと4本糸2本針のロックミシンを想定しています。 もし家庭用のミシンをお持ちであれば、ロックミシンの代わりに縫い代の端はジグザグ縫いで仕上げていただければ問題ありません。 他にはアイロン、裁ちバサミなどの洋裁道具一式と、製図に使用する道具(定規、曲線定規、色付きボールペン)も必要です。

縫製のポイント

家庭で最高品質の仕立てを目指すために、直線的な縫い目や型紙通りの仕上がりを確認します。きれいな仕立てには、段取りの良い作業が欠かせません。工程を事前に確認し、段取り良く進めることを心がけましょう。

製作物のチェック箇所例

生地とフライスの選び方
真っすぐな直線縫い
型紙のサイズと同じ仕上がりサイズ
アイロンで縫い目を整えている
付属材料の正しい使い方
適切な幅と長さでフライスを付ける
フライスの伸ばし方が均一
適切なサイズ修正
不要なシワの有無
縫い代の倒す向き
糸の端の始末方法
生地の選び方と使用箇所が適切
糸の選び方が適切
パイピングの縫い方が適切
縫い代を返し縫いで留めている
角が角になっている
キセの計算が適切
衿端の返りが正しい向き
生地が伸ばさず、縮まさせずに縫えている
縫い代が伸びていない
縫い代の巾が均一
ステッチの幅が均一

サイズ修正

初級試験では、型紙に基づいた縫製とサイズ修正が別々に行われ、指示通りに製作していただきます。一方、中級および上級試験では、課題のデザイン、使用する生地の選定、犬の体型に合わせたサイズ調整から製作を行い、修正した型紙の提出および製作物の着用画像の送付が必要です。 >>サイズの計測方法

パターンメイキング・製図

中級および上級試験では、新しいデザインを作成するために原型から型紙をアレンジします。原型は登録された犬の首回り、胴回り、着丈のサイズに基づいて提供されますが、その他のサイズは犬に合ったサイズに修正する必要があります。 ポケットや衿などのディテールについては、全体のバランスを考慮しながら、お好みのサイズで製作できます。型紙と縫製が適切に作成されていれば、これらのサイズは試験の合否には直接関係しません。

生地の種類

試験では、最初に材料の選定が重要です。生地などの材料は受験者自身で用意してください。 ニット生地を使う課題では、スムース生地が推奨されますが、他の種類のニット生地で適切に製作できる場合は問題ありません。 布帛生地を使用する場合は、平織り・綿100%生地が推奨されますが、他の種類の布帛生地を適切に使用できる場合は問題ありません。 接着芯などの使用に関しては、適切な種類を使っていただければ問題ありません。