犬の体型は犬種毎にそれぞれ異なり、更に同じ犬種でも体型は様々です。

そこで求められる能力は体型を測り、そのサイズに型紙を修正するスキルです。
<初級テキスト一部抜粋>


犬服作りで最も大切なのは計測になります。
洋服がフィットしない要因に計測間違いが多い為、正しい計測方法を製作者と依頼者共に知っていると良いでしょう。

必ず計測しなければならない個所は首回り、胴回り、着丈の3カ所、その他に胸巾とウエスト巾を測ります。
更に性別によっては前丈を測ります。
>>サイズの計測方法



初級では部位毎にサイズ修正を理解しているか試験を行います。
中級以上では適度なゆとり入りでフィットした状態へ型紙修正を行ったうえでデザインアレンジを行います。犬の体型と使用する材料に合わせてサイズ修正が行える事が製図のポイントになります。

型紙を作図する前に知っておかなければならないのは、仕上がりのデザインと使用する材料(素材)です。
素材は大きく分けて伸びるニット素材と伸びない布帛素材(織物)に別けられます。そこに厚み、形状、特性を考慮し製作を行います。



もし仕事にするならお客様の目的に合わせて型紙を引ける能力が必要です。
★例えば量販店向きの洋服は多めのゆとりが入っており、幅広いサイズをカバーし"着れる"ようにサイズ設計しています。
★特定のターゲットが決まっている場合は、スタンダードなマスターサイズ(標準サイズ)とイレギュラーサイズ(着丈が長め、短め、太っている、痩せているなど)までサイズ展開しておくと良いでしょう。
★オーダーメイドで製作をする場合は、サイズを測り、好みを伺った上で製作を行う為、高度な技術を要します。

【心がけ】
イメージしたデザインに出来るだけ1回で近く出来上がるように完成図をイメージしながら平面製図を行います。
そして、縫いあげてから洋服を立体で見ながらシルエットやディテール、バランスなど微調整を行い最終的な型紙の修正を行います。
型紙を引くときは平面の状態で立体をイメージできるようにトレーニングをしてみましょう。